2012年08月30日

準ちゃん

準ちゃん

吉田拓郎の「準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響」という曲目黒電話


フォークソング全盛期の実話をもとにした曲だそうだラーメン


歌詞を読んで、これまた感激の曲をご披露いただいたりゅう


「準ちゃんが吉田拓郎に与えた偉大なる影響」

          僕が高校2年の夏
          準ちゃん  君はテニス部にいた
          僕は毎日が楽しかった
          君に会えるだけでさわせだった
          その頃君には恋人がいて
          僕には見むきもしなかったけど
          それでも僕はしあわせだった
          これが恋だと信じていたから
          僕の青春は恋と歌の旅
          果てることなく
          でも準ちゃん  君に会わなければ
          今の僕は無かったかもしれない

          高校3年も終わる頃
          学校で変なウワサがたった
          その日を限りに
          僕の恋は
          片思いの恋で終わってしまった
          だけどもきれいな想い出だった
          僕は少しも悲しく無かった
               いつまでも心に残していたい
          素敵な君の面影だけを
          これが恋だと信じていたのに
          まさかこんなことに
               せめてきれいな想い出だけは
          壊したくなかったのに

          僕が大学2年の春
          ジャズ喫茶でドラムを叩いていた
          20才の誕生日がやってきた
          今日から大人の仲間入りだ
          客席は女の娘の
          叫び声と煙草の煙でいっぱいだ
          その時一人の女の娘が
          花束を持って入って来た
          1年以上も忘れていた
          準ちゃん  君がそこにいた
          あきらめていた君だったのに
          20才の誕生日に僕の心は
          その夜限りに狂ってしまったのか
          嵐のような20才の夜
          ただ二人だけの朝を待つ

          君の全てに包まれる僕
          全てはこの時始まるのか
          全てはこの時終わったのか
          きれいな想い出は消えたけれど
               新しい愛は  今生まれてくる
          過去は消えても明日がある
          ああ そんな儚い夢は
          その夜限りのもの
          準ちゃん  君はそれを知っていた
          愚かなのは僕一人

          その頃君は大学生で
          恋人が一人いたっけ
          彼は僕の後輩だった
          憎めない  気持ちのいい奴だった
          準ちゃん  君はひどいひとだ
          彼を愛してるくせに
          どうして僕の前にあらわれたんだい
          そうとも知らずに僕は夢を見る
          愚かな男の愚かな夢は
          果てしない泥沼へと続いて行く
          ああ  なんてことだなんて世の中だ
          あんなにきれいな想い出と共に
          明日まで壊すなんて

          僕の心は流れる雲に包まれて
          どこかに飛んで行く
          その頃僕はボブ・ディランを知った
          なんでもいいから彼の真似をしてみた
          家を飛び出して旅もしてみた
          広島にいるのが辛かったから
          父さん母さんを苦しめながら
          それでも僕は一人になりたい
          甘えていた自分に腹もたったし
          自分をもっと苦しめたかった
          せめて準ちゃん
          彼としあわせになってもらいたい
          君が不幸になったりすると
          僕までが辛い

          風の便りに広島のことを
          耳にするたび涙がおちる
          準ちゃんは大学をやめてしまい
          家を飛び出して一人で働いてるらしい
          彼とは一緒に暮らしていても
          何か冷たい風が吹いているらしい
          でも僕には関係ないことだ
          自分のことだけで精一杯だ
          全てを忘れてしまい
          明日のために生きていこう
          僕がフォーク・ソングの虜になり
          今こうして歌ったりするのも
          全ては20才の誕生日の夜
          あの夜があったからかもしれない

          広島へ帰って2年あまり
          いろんなできごとがあったけど
          準ちゃん  高校時代のキミが
          やっぱり僕の心にある
          これでいいんだと言いきかせて
          想い出は想い出として残しておいて
          僕は僕の道を進む
          ただひとつ
          これだけは忘れないでほしい
          僕の半生は
          キミに変えられたかもしれない
          僕にはとても大きな人だった
          僕の青春は恋と歌の旅
          果てることなく
          準ちゃん  キミがどう変わっても
          想い出だけは残る

          僕は今日までに
          いろんな恋をして来た
          かずよ  くんちゃん  ふみえ
                   やすべえ・・・・・・・・
          でも何かが僕を引き離して行く
          青春はこんなに苦しいものなのか
          苦しみ 苦しみ もがきながら
          悩み続けて生きて行く
          ああ それでも想い出だけは残る
          あの日の自分が


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Posted by こうづきかずひろ at 21:15│Comments(0)ロータリー
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